Wednesday, November 24, 2004

<桃の木>

私は桃の木
風に揺れる桃の木
ある日旅人が私に寄りかかって眠った
私は旅人を愛した
私はほんのり桃色の実をつけた
旅人はおいしそうにほおばり
満足して去っていった
日が昇り日が沈み
月が満ち月がかけ
雨が降り旅人が私の下で雨宿りをした
私はまた旅人を愛した
そしてまたほんのり桃色の実をつけた
旅人はおいしそうにほおばり
またさっていくので
私はこの想いを伝えた
「旅人はまた来るだろう
 でも貴方を想うのではなく
 ほんのりと甘い実をいただきに・・・。」
旅人は答えた。

私は泣いた
泣き崩れてこの身は朽ち果て
涙は川となった。
私は旅人にのどを潤す水を与えた。
愛が与えられるのを
待つことを止めたわたしは
愛を与え続けることを知った。

2 Comments:

Blogger HideoABE said...

うわ!
どうしちゃったんですか
これすごくいい作品。
かなり泣けます。
スケールの大きいテーマを
ここまでちゃんと伝えられる作品も
なかなか無いんじゃないすか~
絵本にでもしてリリースしたい感じ。

24 November 2004 at 11:10  
Blogger RAIKA said...

台所で桃を切ってたら・・・ウソウソw

なんでだろ?
台所で炊事してる時って
いろいろ考えちゃうのよ・・・。
シリアスなこと
むずかしいこと
笑えること
悲しいこと
まったり
歌謡曲とか
ヨツウチとか
2step・UKガラージの
リズムを思い浮かべて
メロディーをのせてみたり・・・。
したらなぜかふと
「女性って・・・。」と
こういうのが浮かんできて
メモって
しばらくファイルの中に
つっこんであった・・・。

24 November 2004 at 17:18  

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